2025/11/26 13:36
12月は、柑橘が旬を語り始める、特別なタイミング。
寒さが深まるほど、香りと味わいは豊かになります。
この時期だからこそ知っておきたい、柑橘選びのコツについてまとめます。
【1】石地みかん(温州みかん)
■ 特徴
・酸味と甘味のバランスがよく、12月は味が安定する旬の入り。
・皮が薄く処理がしやすい。
・用途が広く“基幹柑橘”として使い勝手が良い。
■ 飲食店向け活用アイデア
・みかんジュース、ソーダ
・冬デザート(パンナコッタ、パフェ、タルト)
・前菜のアクセント(カルパッチョ、サラダ)
・鍋・しゃぶしゃぶの柑橘ぽん酢用にも
■ 仕入れのポイント
・業務用ではサイズ不揃いでも歩留まりが良く使いやすい。
・12月は価格が比較的安定し、量販にも耐えられる。
・青果の回転が早い産地を選ぶと品質がよい。
【2】スイートレモネード(希少品種)
■ 特徴
・糖度10度で“レモネードのような甘酸っぱさ”。
・果皮の香りが良く、皮ごと調理にも向く。
・市場流通量が非常に少ない希少柑橘。
■ 飲食店向け活用アイデア
・季節の“フレッシュレモネード”
・レモンサワー、ノンアルスカッシュ
・チーズケーキ、焼き菓子、生菓子の香り付け
・カルパッチョ、前菜、冬サラダ
・レモンバター・柑橘ドレッシング
■ 仕入れのポイント
・“限定メニュー”との相性が抜群=販促価値が高い。
・数量が少ないため、事前の確保・予約買いが理想。
・皮が綺麗なロットを選ぶと料理・ドリンクの見栄えがUP。

【3】ネーブルオレンジ
■ 特徴
・香りが華やかで、果肉がしっかり。
・12月は“早生ネーブル”のスタート時期。
・ジューシーで搾汁にもカットにも強い業務用万能柑橘。
■ 飲食店向け活用アイデア
・フレッシュオレンジジュース
・パフェ、タルト、ケーキのトッピング
・カクテル(ネーブルブレッド、ミモザ)
・ホテル朝食・ビュッフェのカットフルーツ
・洋食のソース、マリネ料理
■ 仕入れのポイント
・外観に多少のキズがあっても味・香りは良い(歩留まり良)。
・カット用途なら“果皮が厚めでしっかりした果実”を選ぶ。
・香りが飛びやすいので回転が良い仕入れ先が◎。
【4】はるみ
■ 特徴
・清見×ポンカンで、粒が大きく非常にジューシー。
・香りがよく、果肉がプリッとして食感が良い。
・“高付加価値メニュー向き”の冬柑橘。
■ 飲食店向け活用アイデア
・季節パフェ、ソルベ、コンポート
・フレンチ・イタリアンの前菜・メインのアクセント
・ホテルスイーツ、ブッフェメニュー
・贅沢みかんジュース(単価UPしやすい)
■ 仕入れのポイント
・皮が柔らかく、輸送中に傷みやすい→産地直送が有利。
・外観にばらつきがあるが“味は安定して高品質”。
・ギフト需要があるため、早めの確保が理想。
飲食店では、
・安定供給(みかん/ネーブル)
・差別化(スイートレモネード/はるみ)
この組み合わせがもっとも販促効果が高く、季節メニューにも導入しやすい構成です。