2026/03/24 09:00
産地を歩いていると、
「これは出荷しないよ」と言われる柑橘に出会うことがあります。
見た目が悪いわけでもない。
味が悪いわけでもない。
それでも市場には出ない。
先日の
愛媛県での訪問でも、
そういった柑橘にいくつか出会いました。

正直に言うと、
とても美味しかった。
むしろ、
市場に出ているものより印象に残る味もありました。
■ なぜ市場に出ないのか
理由はいくつかあります。
・サイズが規格外
・見た目(色ムラ・キズ)
・収穫タイミング
・流通に向かない熟度
市場は「品質が良いかどうか」だけでなく、
規格に合うかどうかが重要になります。
そのため、
味は良くても外れてしまう柑橘が一定数あります。
■ 完熟=出荷できる、ではない
特に印象的だったのは
“完熟のタイミング”です。
産地で食べた柑橘の中には、
「今が一番おいしい」という状態のものがありました。
ただ、この状態は
・日持ちがしない
・輸送に向かない
という理由で、
市場には出せないことが多いそうです。
つまり、
一番おいしい状態=売れる状態ではない
ということです。
■ 地元で消費される柑橘
こうした柑橘は、
地元で消費されることが多いです。
・農家さん自身が食べる
・直売所で販売される
・知り合いに配られる
いわば
「その土地だけの味」です。
■ 実際に感じた違い
今回の旅で感じたのは、
“味の輪郭”の違いです。
・香りの強さ
・果汁のジューシーさ
・甘さの広がり
どれも、
「一番いいタイミング」で食べているからこそ感じられるもの。
これは流通に乗ると、
どうしても少し変わってしまう部分でもあります。
■ 業務用としてのヒント
ここからが重要なポイントです。
「市場に出ない柑橘」は
そのまま仕入れることは難しい。
ただし、
その考え方は仕入れに活かせます。
例えば
・完熟に近いロットを選ぶ
・用途に合わせて熟度を指定する
・見た目より中身を重視する
こうした選び方をすることで、
より“印象に残る味”を提供できます。
■ 規格か、味か
仕入れの判断は、
このバランスになります。
・見た目を優先するか
・味を優先するか
・コストを優先するか
正解はひとつではありません。
ただ、
用途によって最適解は変わります。
■ 産地に行く意味
今回改めて感じたのは、
産地に行かないと分からないことがある、ということです。
カタログや数値では見えない部分。
それを知ることで、
仕入れの精度が上がります。
■ 仕入れ相談について
用途に合わせた柑橘の提案を行っています。
・デザート用
・ドリンク用
・加工用
・皮の使用有無
ご希望をお伝えいただければ、
その時期・その状態で最適なものをご提案します。
お気軽にご相談ください。