2026/04/14 13:00
シーズンが終わりに近づいて、
畑の空気も少しずつ変わってきました。
あれだけたくさん実をつけていた木も、
一つ、また一つと収穫が終わって、
少しずつ軽くなっていきます。

ふと畑を見ると、
「ああ、シーズンが終わるんだな」と実感する瞬間があります。
この時期の畑は、正直に言うと、
見た目としてはあまり華やかではありません。
実がたくさんついているわけでもなく、
一見すると静かで、変化も少ないように見えます。
でも実際は、ここからの時間がとても大事で、
来年の出来を左右する“土台”を整える時期でもあります。
枝の状態を見て、どこを残すか考えたり、
木全体のバランスを整えたり。
土の乾き方や、栄養の状態を見ながら、
少しずつ手を入れていきます。
すぐに結果が見える作業ではないけれど、
この積み重ねが、来年の味につながっていく。
そう思うと、ひとつひとつの作業にも自然と力が入ります。
そしてこのオフシーズンに、もう一つ向き合っているのが
ジャムの試作です。
シーズン中はどうしても時間が取れなかったので、
今のうちにしっかり形にしていきたいと思っています。
ただ、実際にやってみると、
想像していたよりずっと難しくて。
ピールを少し増やすだけで苦みが強くなりすぎたり、
甘さを控えると今度は全体の輪郭がぼやけてしまったり。
「もう少し果実感を出したい」
果肉たっぷりにしたいけど、加熱時に溶けてきえてしまう。
本当に、ほんの少しの違いで印象が大きく変わるので、
そのバランスを見つけるのに苦戦しています。
何度か試作を重ねていますが、
まだ「これだ」と言い切れるものにはたどり着けていません。
正直、思っていたより時間がかかっています。
でもその分、
ちゃんと納得できるものを作りたいという気持ちも強くなってきました。
妥協してそれらしく仕上げることはできるかもしれないけれど、
それだと意味がないなと感じています。
畑の作業も、ジャム作りも、
すぐに結果が出るものではないけれど、
結局は同じで、
目に見えない部分をどれだけ丁寧に積み重ねるか。
それが最後の味につながるんだと思います。
オフシーズンはどうしても目立たない時期ですが、
実は一番“差が出る時間”でもあるのかもしれません。
来年、手に取ってもらったときに、
「やっぱり違うな」と思ってもらえるように。
この静かな時間を、大切に使っていきます。
また少し進展があれば、
ジャムのことも書いていきますね。