2026/06/24 14:00

柑橘のシーズンインまで、あと4か月ほどになりました。
まだ先のようにも感じますが、農家にとっては意外とあっという間です。

収穫が始まると、畑と出荷に追われる毎日になります。
だからこそ、この時期はとても大切です。

木の様子を見ながら管理を続けるのはもちろんですが、今年はどんな商品を作ろうか、どんな形で届けようか、そんなことを考える時間でもあります。

去年を振り返ると、れもかじゅやれもんバター食パンなど、新しい挑戦もありました。
うまくいったこともあれば、思ったようにいかなかったこともあります。
その経験を活かして、今年は何ができるだろう。
そんなことを考えながら過ごしています。

その中で、最近よく考えているのがグリーンレモンです。
レモンというと、多くの方は黄色いレモンを思い浮かべると思います。
スーパーに並んでいるのも、ほとんどが黄色いレモンです。

でも、シーズンが始まる頃のレモンはまだ緑色。
それがグリーンレモンです。
「まだ熟していないレモン」
と思われることもありますが、実はそれだけではありません。

グリーンレモンには、黄色いレモンにはない魅力があります。

まず大きな違いは香りです。
黄色く完熟したレモンは、やわらかく丸みのある香りになります。

一方でグリーンレモンは、もっと爽やかで青々しい香り。
切った瞬間の香りの立ち方も力強く、フレッシュな印象があります。

この香りは、グリーンレモンならではです。

味わいにも違いがあります。
完熟レモンは酸味の角が少し取れ、まろやかさが出てきます。
それに対してグリーンレモンは、酸味がシャープでキレがあります。

決して酸っぱいだけではなく、すっきりとした印象。
炭酸やお酒、料理などと合わせたときに、その個性がよく活きます。
実際、飲食業界ではグリーンレモンを好む方も少なくありません。

特にドリンクとの相性は抜群です。
レモンサワーやカクテル、レモネード。
シンプルな飲み物ほど香りの違いがはっきり出ます。
だからこそ、この時期のグリーンレモンを楽しみにしている方もいます。

また、グリーンレモンには季節感があります。
手に入る期間は決して長くありません。
黄色く色付く前の、限られた時期だけ。
だからこそ、その時期ならではの価値があります。

春の新茶や、秋の新米のように、
「今しか味わえないもの」
として楽しんでいただける存在だと思っています。

個人的には、グリーンレモンは完熟レモンの前座ではなく、別の魅力を持ったレモンだと思っています。
完熟レモンが優れていて、グリーンレモンが未完成というわけではありません。

それぞれに良さがある。
香りも違う。
使い方も違う。
楽しみ方も違う。

だからこそ面白いのです。
今年は、そのグリーンレモンの魅力をもっと活かせないかと考えています。

果汁として。
ドリンクとして。
パンや焼き菓子として。
あるいは、これまでにない形として。

まだアイデアの段階ですが、今だからこそ考えられることがあります。

シーズンが始まると、どうしても目の前の作業に追われます。
だからこそ、この4か月は貴重な準備期間です。
畑の管理をしながら、商品を考え、届け方を考える。

そして今年もまた、
「こんなのあったらいいな」
を少しずつ形にしていきたいと思っています。

10月のシーズンインまで、あと4か月。
今年はどんなレモンの楽しみ方を提案できるのか、自分自身も楽しみにしています。